株式会社神堂は、大阪市生野区で大正15年(1926年)より神堂商店として竹製品の製造販売卸業を主として創業、「環境にやさしい天然素材へのこだわり」をモットーに、竹や紙などの素材を中心とした地球と人にやさしい製品作りに力を注いできた企業です。
同社はこれまで蓄積してきた豊富な商品と経験、製品開発力でニーズにすばやく正確に対応することを大切にしてきました。今年、法人設立30年の節目の年を迎え、神堂陽一代表取締役社長は「社員一同これまで以上に気を引き締めお客様と天然素材を繋ぐ役割をしっかり努めたい」と抱負を語っています。
FABEX出展は2008年の初出展から通算6回目。今年は4月の「FABEX2013」に続き9月に開催された第1回「FABEX関西」に出展しました。“素朴でぬくもりを感じる”天然素材が本来持つ特徴と魅力を国内外に広く情報発信していくという神堂陽一代表取締役社長に、ブース提案を中心に東京・大阪ご出展の感想を伺いました。
(聞き手:日本食糧新聞社 山田由紀子)

弊社は天然素材、特に竹を中心とした商品を扱っており、これまでは外食向けの食器や道具などが販売の主力でした。近年は、天然素材をパッケージ容器として商品の付加価値向上に用いるといったニーズが増えてきた事もあり、天然素材パッケージの専門分野として出展させていただきました。
Q2.出展に関わって苦労した点、たとえば商品の構成やブースの展示など、関係スタッフ総意で進めることができましたか。
Q2.出展に関わって苦労した点、たとえば商品の構成やブースの展示など、関係スタッフ総意で進めることができましたか。

弊社は小さな企業ですので、他社様のように大規模なブース作りはできません。商品は手作りのモノが多く、ブース設営も商品同様に手作りで社員一丸となって行っております。限られた時間と予算の中でいかに商品の特徴と魅力をお伝えできるか。そこが最も苦労した点です。
手作りブースの良さを感じていただく方法として、見やすく、わかりやすく、興味をお持ちいただける展示・提案になっているか。ご来場いただくお客様の視点を意識したことが、結果的に社員のモチベーションを上げる展示につながったように思います。
Q3.貴社は今年4月(東京)と9月(大阪)のFABEX両展に出展したわけですが、結果はいかがでしたか。
地元大阪で開催する「FABEX関西」の出展でどのような結果が出るのか非常に興味を持っておりました。おかげさまで4月の東京にも勝るとも劣らないご来場があり、関西圏での最新ニーズを捉えることができました。
弊社はお客様の生の声をしっかり捉え、可能な限り実現を図ることをモットーとしておりその姿勢をご評価いただいたお客様と良好な関係が生まれ成果につながっています。
弊社の商品は季節やタイミングにより左右される部分はあるのですが、そういったタイミングが毎年異なる事で新たな案件に繋がっています。
これまでの6回のFABEX出展で感じる点は、毎回必ず新しいお客様との出会いがある事です。次回開催に向けて新商品を開発しお客様との出会いと相乗効果が得られるようさらに努力したいと思います。
Q4.お客様の反応で強く印象に残ったことはありますか。また貴社のコンセプトは伝わっていると思いますか。

特に竹篭で作った観覧車は予想通りお子様や女性に大変好評で、足を止めて興味深くご覧いただく姿は印象的でした。これからの未来を担う子供さんをはじめ、パッケージをお考えのお客様に竹篭を手に取って素材感を見ていただけたことは何よりの成果であったと思います。
Q5.FABEXは食品関連のバイヤーが来場対象ですので、同時開催展の出展社のご家族が春休みでもありお子様を連れ会場を回られたのでしょう。今後の取り組みについてお聞かせいただけますか。
特にパッケージ向きの商品にこだわり展開しておりますが、外食産業向け資材、店装什器なども取り扱っています。これらの商談において天然素材商品をご提案しますと採用いただいたお客様から「相乗効果を生むことができた」とありがたいご評価をいただけます。
ハイテク時代の中、業界としてはローテクでございますが、企画開発力は負けていないつもりです。これからもほのぼのとした温かさと癒しの“素材”として天然素材にこだわりを持ち、最先端の商品提案に努めてまいりたいと思います。
-- ありがとうございました。